チラシを配ったのに、思うような反応がない…。次は、どこを変えればいいのか困っている。
そんな時は、伝えるひと言や配る場所を、少し見直すところから始めるのがおすすめです。
例えば、「新鮮な魚が入荷」といった言葉で伝えるよりも「下処理はおまかせ。今夜は魚料理を。」と暮らしの場面をイメージできる表現に変えることで、お客様の関心を引きやすくなります。
まずは5つのチェックポイントから、次の一手につながる改善策を見つけてみましょう。
目次
チラシの効果がないと感じたら、確認したい5つのポイント
店舗への来店を促すチラシは、反応の数え方、配布先、来店理由、利用方法、配布時期の順に見直してみましょう。
気になる項目から読み進めながら、自社のチラシ施策を振り返ってみてください。
1.来店や問い合わせを数えられているか
チラシの効果を判断するには、まず反応をきちんと把握できているかを確認することが大切です。
配布した日やエリア、部数を記録し、来店時や予約受付の際には「何をご覧になって来店されましたか?」とひと言お聞きしてみましょう。チラシ経由だと分かった件数を残しておくことで、成果を振り返るための基礎データになります。
また、クーポンの利用数や専用ページの閲覧数なども参考になる指標です。ただし、ページを見た人が必ず来店するとは限らず、来店した人全員がチラシを見たことを申告するわけでもありません。
そのため、数字だけで判断するのではなく、把握できた反応を手掛かりに、配布コストや同時期に実施した他の販促施策も含めて総合的に検証することが重要です。まずは「どれだけ反応があったのか」を正しく数えられる状態を整えましょう。
2.来てほしい人へ届く配布先になっているか
普段のお客様がどの地域から来店しているのか、徒歩・自転車・車など、どのような手段で来ているのかを確認してみましょう。
また、距離だけでなく、川や線路、道路状況、駐車場への入りやすさなども考慮することが大切です。近くても足を運びにくい地域がある一方で、少し離れていても日常の買い物ルートに含まれている地域は来店につながりやすい場合があります。
ただし、「この年代だから買うはず」と決めつけるのではなく、実際の反応を見ながら配布エリアや配布方法を調整していくことが重要です。
3.そのお店へ行く理由が、ひと目で伝わるか
選びやすさ、専門的なアドバイス、手間が省けること、購入後の楽しみなども十分な魅力になります。自社が提供できる価値を整理し、その特徴が伝わる見出しを考えてみましょう。
作成したチラシは、初めて見る人に「このお店は何ができるお店だと思う?」と聞いてみるのもおすすめです。返ってきた答えが意図と異なる場合は、見出しや写真、情報の掲載順を見直すことで、より伝わりやすい内容に改善できます。
4.場所・営業時間・予約方法で迷わせていないか
住所や営業時間、定休日、駐車場の有無、予約が必要かどうかといった基本情報は、探さなくても目に入る場所にまとめて掲載するのがおすすめです。
また、二次元コードを掲載する場合は、「メニューを見る」「空き状況を確認する」「予約はこちら」など、アクセスした先で何ができるのかを添えると利用されやすくなります。
さらに、作成したチラシは実際に印刷した状態で確認することも重要です。二次元コードが問題なく読み取れるか、スマートフォンで閲覧した際に地図や予約ボタンが使いやすいかなど、お客様と同じ目線でチェックしてみましょう。
5.配布から来店までの時間が合っているか
チラシの内容が良くても、配布するタイミングが適切でなければ十分な効果は期待できません。
例えば、日用品や食品のように日常的な買い物であれば、配布後すぐの来店につながることが多くあります。一方で、イベントや相談会、家族で参加する催しなどは、予定を調整する時間が必要です。商品やサービスの特性に合わせて、来店や申し込みまでにどれくらいの期間が必要かを考えましょう。
また、販売期間や予約締切、開催日時などは分かりやすく記載し、「いつまでに行けばよいのか」を明確に伝えることも大切です。
場合によっては、事前告知と直前案内のように複数回に分けて情報を届ける方法もあります。ただし、配布回数を増やせば、その分コストもかかります。
まずは、いつ配布したチラシがどのような反応につながったのかを記録し、効果を振り返る習慣をつくりましょう。その結果をもとに改善を重ねることで、自社に合った最適な配布タイミングが見えてきます。
今の状況から、次回変えることを一つ選ぶ
変更点を絞ることで結果を振り返りやすくなり、自社に合った方法を見つけやすくなります。まずは今のお店の状況に近いものを探してみてください。
| 今の状況 | 確認する材料 | 次に試すこと |
|---|---|---|
| 反応を数えていない | 配布記録、会計や予約の記録 | 来店のきっかけを聞き、件数を残す |
| 地域で反応が違う | 地域別の部数、配布条件、来店方法 | 条件をそろえ、配布先の候補を比べる |
|
来店理由が伝わっているか分からない
|
初めて見る人の感想、店頭での質問 | 見出しで伝える来店理由を一つ変える |
|
興味は持たれているが行動につながらない
|
よく聞かれる内容、利用条件 | 場所・価格・予約方法など不足情報を補う |
| 告知に気づいた頃には遅い | 配布日、締切、実際に届くまでの日数 | 予定を立てられる時期へ配布を調整する |
変更点を絞るとは、例えば「見出しだけを変え、配布地域や部数は同じにする」といった方法です。曜日や天候、販売条件などもあわせて記録しておくと、結果を比較しやすくなります。
また、反応がが良くても悪くても、1回の結果だけで判断するのは避けましょう。記録を積み重ねながら改善を続けることで、自社のお客様に合った配布先や伝え方が見えてきます。
配布先と来店理由を一緒に考えた、札幌の鮮魚店の事例
配る相手と、伝えるひと言を一緒に考えた例が、札幌鮮魚うおや(千福株式会社)様の新規出店です。東洋では、競合店や商圏人口・居住特性、潜在需要などを調査し、その結果を告知に反映しました。
また、住所や営業時間、駐車場情報も見やすく掲載し、初めて訪れる方でも行動しやすい内容としました。さらに、オープン前後で伝える内容を変えながら複数回に分けて告知を行っています。
オープン当日は予想を上回る来店があり、入店制限が必要となるほどの行列ができ、約50台の駐車待ちが発生しました。
なお、これは商圏調査や複数回の折込など、さまざまな施策を組み合わせた結果であり、チラシ配布だけによる成果ではありません。
この事例から分かるのは、配布先を決めることと訴求内容を考えることは別々ではなく、地域やお客様の特性を踏まえて一緒に考えることが重要だということです。
自社のチラシでも、「来てほしいのはどんな人か」「その人にとっての来店理由は何か」を整理してみましょう。配る場所と伝える内容を合わせて見直すことで、次の改善のヒントが見つかるかもしれません。
チラシを続けるか、別の告知方法を試すか
- 来店理由や利用方法が伝わっていない:紙面や案内先の情報を修正してみます。
- 来てほしい層へ届いていない:配布先や方法を見直し、地域情報媒体やWeb広告も候補に入れます。
- 反応はあるが費用に見合わない:件数だけでなく購入額や粗利益、値引きの負担も確認し、予算や継続方法を考えます。
別の媒体を試す場合も、対象・内容・費用・数える反応を決めておくと比較しやすくなります。地域に合った媒体の考え方は、札幌を中心とした北海道の集客方法でも紹介しています。
配布エリアを決める材料が足りないときは
「周辺にはどんな世帯が多い?」「競合店はどこにある?」「次はどの地域へ配ればよい?」。お店の記録だけで決めにくいときは、商圏調査で地域の情報を補う方法があります。
東洋では、地域の人口や世帯、競合、ターゲットの分布を調べ、配布地域や媒体、告知内容などの販促計画までご提案しています。手元のチラシと配布記録をもとに、次に試したいことからご相談いただけます。