「この案件のことは、担当者に聞かないと分からない」
「トップ営業は売れるが、ほかの担当者はなかなか成果が出ない」
「営業担当者によって、商品やサービスの説明内容が違う」
こうした状態が続いている場合、営業活動が特定の担当者に依存する「営業の属人化」が起きている可能性があります。
優秀な営業担当者がいること自体は、決して問題ではありません。問題なのは、その担当者が持っている顧客情報、判断基準、提案方法、説明内容などが会社に残らず、ほかの担当者が再現できないことです。
当社がホームページのリニューアルをお手伝いしたお客様では、ユーザーが必要な情報をスムーズに見つけられるように改善。その結果、問い合わせ件数が増加し、ホームページが営業活動を支える重要な役割を担うようになっています。
この事例からも分かるように、営業の属人化を防ぐためには、社内の情報共有だけでなく、そもそもの仕組みを改善することも重要です。
この記事では、営業の属人化が起こる原因と、営業ノウハウの共有方法、営業マニュアルの作り方を解説します。
そのうえで、営業支援システム(SFA)や顧客情報の管理(CRM)、教育、マニュアルとは異なる、ホームページが担える役割についても紹介します。

目次
営業の属人化とは?
営業の属人化とは、営業活動に必要な情報やノウハウが特定の担当者に集中し、その担当者がいなければ対応できない状態を指します。
例えば、次のような状態です。
- 担当者以外は商談の進捗を把握していない
- 顧客とのやり取りが個人のメールやメモに残っている
- トップ営業だけが商品やサービスの魅力を説明できる
- 担当者が休むと問い合わせへの回答が止まる
- 受注できた理由や失注した理由が共有されていない
- 新人への教育内容が教える人によって異なる
- 営業資料が担当者ごとに違う
- 顧客から同じ質問を何度も受けている
営業担当者には、それぞれ異なる強みがあります。
関係構築が得意な人、課題を引き出すのが得意な人、分かりやすい説明が得意な人など、個人の強みまで完全に均一化する必要はありません。
標準化すべきなのは、顧客情報、営業プロセス、判断基準、基本的な説明内容など、本来は会社として共有しておくべき部分です。
実例|顧客への案内をWeb上で整理した「株式会社A様」
当社がホームページのリニューアルを支援したA社様は、多種多様なレンタル商品を扱っています。
従来のホームページでは、商品を探しにくいという課題がありました。
顧客が目的の商品を見つけられなければ、営業所や担当者に問い合わせて、取り扱いの有無や商品の場所を一つひとつ確認しなければなりません。
そこで、リニューアルでは次の改善を行いました。
商品カテゴリーを整理した
まず、商品のカテゴリーを見直し、初めてホームページを訪れた人でも、目的の商品を探しやすい構成に変更しました。
さらに、商品カテゴリーごとにアイコンを用いることで、どのカテゴリーに何があるのかを視覚的に判断しやすくしています。
最寄りの営業所を探せるようにした
各ページに固有のページ番号を付け、問い合わせ時に「どのページの、どの商品について聞きたいのか」を特定しやすくしました。
問い合わせフォームにも選択肢を設け、顧客が必要な情報を入力しやすくするとともに、対応する側も問い合わせ内容を把握しやすい形にしています。
これらの改善により、リニューアル後は問い合わせ件数が増加傾向となり、ホームページが集客や営業活動の中で重要な役割を担うようになりました。
この案件は、「営業の属人化を解消したい」というご相談から始まったものではありません。
しかし、商品を探す方法、営業所を探す方法、問い合わせ時に伝える情報をWeb上で整理したことは、顧客への案内を特定の担当者の知識や説明力だけに頼りすぎない状態に近づけた事例といえます。
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営業の属人化が起こる7つの原因
営業の属人化は、担当者個人の性格や意識だけで起こるものではありません。
多くの場合、会社の営業プロセスや情報共有の仕組みに原因があります。
原因1.営業プロセスが決まっていない
初回の問い合わせから受注まで、どのような手順で営業を進めるかが決まっていないと、担当者ごとに営業方法が変わります。
例えば、次のような項目です。
- 初回連絡で確認すること
- ヒアリングする内容
- 提案するタイミング
- 見積もりを出す条件
- 商談後にフォローする時期
- 失注時に記録する内容
営業プロセスが言語化されていなければ、成果が出ても「なぜ受注できたのか」が分かりません。
その結果、トップ営業の感覚や経験に依存する状態が続きます。
原因2.顧客情報が担当者個人に分散している
顧客情報が、個人のメール、Excel、手帳、名刺、チャットなどに分散しているケースもあります。
この状態では、担当者以外が過去の経緯を把握できません。
担当者が休んだときや退職したときに、次のような問題が起こります。
- 何を提案していたのか分からない
- 顧客が何を重視しているのか分からない
- 前回までのやり取りを確認できない
- 同じ質問を顧客に繰り返してしまう
- 引き継ぎに時間がかかる
顧客情報は、担当者個人のものではなく、会社の資産として管理する必要があります。
※東洋株式会社では、Webサイト制作だけでなく、顧客接点や業務に合わせたWebシステム開発もサービスとして掲載しています。
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原因3.トップ営業のノウハウが暗黙知になっている
トップ営業は、本人も意識しないまま高度な判断をしていることがあります。
例えば、次のような判断です。
- 顧客の発言から本当の課題を見極める
- 予算や検討度に合わせて説明内容を変える
- 提案すべきタイミングを判断する
- 顧客の反応を見て説明の順番を変える
- 他社との違いを相手に合わせて伝える
- 商談後に連絡する適切な時期を判断する
本人に「営業のコツを教えてください」と聞いても、「お客様の話をよく聞く」「信頼関係を大切にする」といった抽象的な回答になりやすいものです。
営業ノウハウを共有するためには、具体的な質問、行動、判断基準まで分解する必要があります。
原因4.営業ノウハウを共有するルールがない
営業会議で成功事例を発表していても、その内容が記録されていなければ、時間がたつと忘れられてしまいます。
営業ノウハウを共有するには、次のルールを決めておく必要があります。
- 何を共有するのか
- いつ共有するのか
- どこに保存するのか
- 誰が更新するのか
- 誰が内容を確認するのか
単に「積極的に共有しましょう」と呼びかけるだけでは、継続しません。
共有を個人の善意に任せず、営業活動の一部として組み込むことが重要です。
原因5.個人の売上だけを評価している
売上や受注件数だけで営業担当者を評価していると、ノウハウの共有や後輩の育成が後回しになりやすくなります。
トップ営業にとっては、時間をかけて自分のノウハウを整理し、ほかの担当者に教えることが、直接的な評価につながらない場合もあります。
営業の属人化を解消するには、個人の成果だけでなく、次のような行動も評価する必要があります。
- 営業事例の共有
- マニュアルの更新
- 後輩への同行や指導
- 顧客情報の入力
- 提案資料の改善
- チーム全体の成果への貢献
原因6.教育がOJT任せになっている
OJTは、実際の商談を通じて営業を学べる有効な方法です。
一方で、OJTだけに頼ると、教える担当者によって内容が変わります。
トップ営業に同行した新人と、経験の浅い担当者に同行した新人では、学べる内容に差が生まれる可能性があります。
営業プロセス、商品知識、ヒアリング項目、説明内容など、共通して学ぶべき内容は、研修や営業マニュアルで補う必要があります。
原因7.顧客への説明が営業担当者の口頭説明に依存している
トップ営業は、本人も意識しないまま高度な判断をしていることがあります。
例えば、次のような判断です。
- トップ営業だけが自社の強みを説明できる
- 営業担当者によってサービスの説明内容が違う
- 顧客から毎回同じ質問を受けている
- 商談のたびに会社紹介や基本説明から始めている
- 営業資料とホームページの内容が一致していない
- 顧客が商談前にサービス内容を理解できない
こうした会社では、営業担当者の説明力によって、顧客の理解度や検討度が変わってしまいます。

営業の属人化を放置すると起こる問題
営業の属人化を放置すると、単に「担当者が忙しくなる」だけではありません。
経営や顧客対応にも影響が広がります。
トップ営業の退職や異動が売上に影響する
トップ営業が担当していた顧客との関係や提案ノウハウが会社に残っていなければ、退職や異動後に同じ営業活動を続けることが難しくなります。
もちろん、仕組みを整えたからといって、トップ営業の退職後も必ず売上を維持できるわけではありません。
しかし、情報やノウハウが何も残っていない状態と、会社として共有できている状態では、引き継ぎの難しさが大きく異なります。
営業担当者によって成果に差が出る
商品やサービスが同じでも、担当者によって説明する内容や提案の順番が違えば、顧客の反応も変わります。
成果が出ない原因が、商品、価格、営業方法のどこにあるのかも判断しにくくなります。
新人の育成に時間がかかる
営業の進め方が整理されていないと、新人は担当者の行動を見ながら、自分で正解を探さなければなりません。
教育内容も教える人によって変わるため、新人が一人で営業できるようになるまでに時間がかかります。
顧客対応にばらつきが生まれる
担当者によって回答が違ったり、必要な説明が抜けたりすると、顧客に不安を与える可能性があります。
営業の属人化は、社内だけでなく、顧客体験のばらつきにもつながる問題です。
受注・失注の経験が会社に残らない
受注した理由や失注した理由が記録されていなければ、同じ失敗を繰り返す可能性があります。
営業活動から得られた経験を会社の資産に変えるためには、結果だけでなく、そこに至るまでの行動や顧客の反応も残す必要があります。
何が属人化しているかによって対策は変わる
営業の属人化は、ホームページだけで解決できる問題ではありません。
何が特定の担当者に依存しているのかを確認し、それぞれに合った対策を選ぶ必要があります。
| 属人化しているもの | 主な対策 | 対策の役割 |
|---|---|---|
| 顧客情報・対応履歴 | CRM | 顧客情報や過去のやり取りを一元管理する |
| 商談・案件の進捗 | SFA | 営業活動や商談状況を可視化する |
| 営業手順・判断基準 | 営業マニュアル | 標準的な進め方を共有する |
| ヒアリング・提案スキル | 研修・ロールプレイ | 実践的な営業スキルを身につける |
| ノウハウ共有の習慣 | 会議・評価制度 | 情報共有を継続させる |
| 顧客への共通説明 | 営業資料・動画・ホームページ | 説明内容を統一し、顧客が自分で確認できるようにする |
営業支援システム(SFA)や顧客情報の管理(CRM)は、顧客情報、商談、営業活動などを一元的に管理し、営業チーム内で共有するための仕組みです。実際の製品ではSFAとCRMの機能が重なることもありますが、顧客情報や案件情報を会社の資産として残すという点で、属人化対策に重要な役割を果たします。
一方で、SFAやCRMを導入しただけでは、トップ営業の判断基準や説明方法まで自動的に共有されるわけではありません。
ツールを導入する前に、何を記録し、どのように営業活動へ活用するのかを決める必要があります。

営業ノウハウを共有する6つの手順
営業ノウハウを共有する際は、トップ営業にマニュアルを書いてもらうことから始めるのではなく、日常の行動を分解することが大切です。
手順1.属人化している業務を洗い出す
まずは、「誰がいなくなると困るか」ではなく、「何がその人に依存しているか」を確認します。
例えば、次のように整理します。
- 顧客との関係
- 商品知識
- 見積もりの判断
- ヒアリング方法
- 提案内容
- 商談後のフォロー
- 顧客への説明
- 社内調整
人物ではなく業務単位で考えることで、必要な対策を選びやすくなります。
手順2.トップ営業の商談や行動を記録する
トップ営業へのインタビューだけでなく、実際の商談や提案内容も確認します。
可能な範囲で、次のような情報を集めます。
- 商談で使用している質問
- 顧客の回答に対する追加質問
- 説明する順番
- 使用している営業資料
- 見積もりを出す判断基準
- 商談後に送っているメール
- 受注後のフォロー方法
本人が無意識に行っていることは、実際の行動を見なければ分からない場合があります。
手順3.事実・行動・判断・説明に分ける
集めたノウハウは、次の4つに分けます。
- 事実:顧客情報、商品情報、価格、納期など
- 行動:電話する、訪問する、資料を送るなど
- 判断:提案するか、保留するか、内容を変えるか
- 説明:顧客に何を、どの順番で伝えるか
例えば、「丁寧にヒアリングする」という表現だけでは、ほかの担当者は再現できません。
「最初に現在の運用方法を聞く」「困っている場面を具体的に聞く」「解決後にどうなりたいかを確認する」といった行動に分解します。
手順4.営業プロセスを標準化する
問い合わせ、初回連絡、ヒアリング、提案、見積もり、契約、フォローなど、営業活動の段階を整理します。
各段階で、次の内容を決めます。
- 何を確認するか
- 何を記録するか
- どの資料を使用するか
- 次の段階へ進む条件は何か
- 誰に相談するか
すべての商談を同じ進め方にする必要はありません。
最低限確認すべき項目と、判断の基本ルールをそろえることが目的です。
手順5.共有場所と更新責任者を決める
営業ノウハウを保存する場所が複数あると、どの情報が最新なのか分からなくなります。
SFA、CRM、社内ポータル、クラウド文書など、情報の種類ごとに保存先を決めます。
また、更新する担当者と、定期的に内容を確認する責任者も決めておきます。
手順6.受注・失注を基に更新する
営業ノウハウやマニュアルは、一度作って終わりではありません。
受注できた案件だけでなく、失注した案件についても振り返ります。
- どの説明に反応があったか
- どの段階で検討が止まったか
- 顧客が不安に感じていたことは何か
- 競合と比較されたポイントは何か
- 必要だった情報が不足していなかったか
実際の結果を基に更新することで、営業ノウハウの精度が高まります。

営業マニュアルの作り方|最低限入れておきたい項目
営業マニュアルは、営業活動に必要な情報をすべて詰め込めばよいわけではありません。
情報量が多すぎると、必要なときに探せず、使われなくなってしまいます。
最低限、次の項目を整理します。
1.対象となる顧客
- どのような業種・規模の企業が対象か
- どのような課題を抱えているか
- 誰が決裁者になることが多いか
- どのような企業には適していないか
2.営業プロセス
- 問い合わせから受注までの流れ
- 各段階で行うこと
- 次の段階へ進む条件
- 営業担当者以外へ相談するタイミング
3.ヒアリング項目
- 現在の状況
- 困っていること
- 問題が起きている原因
- 予算
- 希望時期
- 意思決定に関わる人
- 他社との比較状況
4.商品・サービスの説明
- 解決できる課題
- 解決できない課題
- 自社が選ばれる理由
- 他社との違い
- 導入までの流れ
- 費用の考え方
5.よくある質問への回答
- 価格について
- 納期について
- 導入後の対応について
- 他社との違いについて
- 契約条件について
6.商談後の行動
- お礼メールを送る時期
- 追加資料を送る条件
- 次回連絡のタイミング
- SFAやCRMに記録する内容
- 失注時に残す情報
営業マニュアルには、抽象的な考え方だけでなく、実際の質問例、会話例、メール例を入れると使いやすくなります。
また、一冊の長いマニュアルにまとめるのではなく、「初回対応」「ヒアリング」「見積もり」「よくある質問」など、場面ごとに分ける方法も有効です。
見落とされやすい「顧客への説明」の属人化
SFA、CRM、営業マニュアルは、主に社内で情報を共有するための仕組みです。
一方、営業担当者が顧客へ繰り返し説明している内容は、社内に保存するだけでなく、顧客が自分で確認できる形にすることもできます。
トップ営業が繰り返し説明している内容を確認すると、次のような情報が見つかることがあります。
- 顧客が抱えている問題
- 問題が起きている原因
- 自社で対応できること
- 自社では対応できないこと
- 他社との違い
- 選ばれる理由
- 導入までの流れ
- 費用の考え方
- 過去の事例
- よくある質問
- 相談前に準備してほしい情報
これらは、営業担当者個人の話術ではなく、会社が持つべき情報です。
営業資料、動画、事例記事、FAQ、ホームページなどに整理すれば、誰が説明しても基本的な内容が変わりにくくなります。
商談中に顧客へ見せる情報は、ホームページだけでなく、パンフレットや会社案内としてまとめる方法もあります。
営業担当者が説明する順番に合わせて、顧客の課題、自社の特徴、導入事例、サービスの流れなどを紙面に整理すれば、担当者による説明の抜けやばらつきを抑えやすくなります。
※東洋株式会社のパンフレット制作では、ヒアリングから構成案、コピーライティング、撮影、デザイン、印刷まで一貫して対応しています。
東洋株式会社のパンフレット制作
ホームページで標準化できること、できないこと
ホームページは、営業担当者の代わりにすべての営業活動を行うものではありません。
ホームページで標準化しやすいのは、複数の顧客に共通して伝える内容です。
ホームページで標準化しやすいこと
- 商品・サービスの基本説明
- 対応できる課題
- 自社の特徴や強み
- 他社との違い
- 導入の流れ
- 料金の目安や考え方
- 実績・事例
- よくある質問
- 対応地域
- 問い合わせ前に必要な情報
ホームページだけでは標準化できないこと
- 顧客固有の課題を見極めること
- 複雑な要望への個別提案
- 価格や契約条件の交渉
- 顧客との関係構築
- 営業担当者の教育
- 社内の評価制度
- 顧客情報や案件進捗の管理
- 営業部門内の情報共有
つまり、ホームページはSFA、CRM、営業マニュアル、教育の代わりではありません。
社内の営業基盤を整えたうえで、顧客への共通説明を担当する仕組みの一つとして活用するものです。

※無形サービスや複雑な業務内容など、文章と写真だけでは理解しにくい内容は、動画で説明する方法もあります。
営業担当者が商談で繰り返している説明を、アニメーションや実写映像に整理すれば、サービスの仕組みや導入後のイメージを短時間で伝えやすくなります。
動画制作について詳しく見る
トップ営業の説明をホームページに落とし込む6つのポイント
トップ営業が話している内容を、そのまま文章にすればよいわけではありません。
顧客が一人で読んでも理解できるように、情報の順番や見せ方を設計する必要があります。
1.顧客の悩みから説明する
最初から自社の商品や機能を説明しても、顧客は自分に必要なサービスかどうか判断できません。
まずは、次の順番で整理します。
- 顧客が抱えている悩み
- その悩みが起こる原因
- 解決するために必要な考え方
- 自社で支援できること
- 次に取ってほしい行動
営業担当者が商談で自然に行っている説明順序を、ホームページ上でも再現します。
2.顧客が情報を探しやすい構成にする
商品やサービスの数が多い場合、すべてを一覧に並べるだけでは、顧客は目的の情報を見つけられません。
A社様の事例のように、カテゴリーを見直したり、アイコンを使ったりすることで、顧客が直感的に情報を探しやすくなります。
カテゴリーは社内の部署や商品分類だけで決めるのではなく、顧客がどのような目的で探すかを基準に設計することが重要です。
3.選ばれる理由を根拠とともに掲載する
「高品質」「丁寧な対応」「豊富な実績」と書くだけでは、他社との違いが伝わりません。
次のような根拠を添えます。
- 実際の支援件数
- 対応可能な地域
- 担当する専門スタッフ
- 独自の工程や体制
- お客様の声
- 具体的な制作・支援事例
- 公開後のサポート内容
トップ営業が商談で説明している具体的な根拠を整理します。
4.事例を顧客の課題別に掲載する
制作物や納品物を見せるだけでは、顧客は自社に置き換えて考えにくい場合があります。
事例には、次の内容を入れます。
- お客様が抱えていた課題
- 課題が起きていた背景
- 提案した内容
- 実施した施策
- 施策後の変化
- お客様の声
「何を作ったか」だけでなく、「どのような課題を、どう解決したか」を示します。
5.よくある質問を先回りして掲載する
営業担当者が繰り返し受けている質問は、ホームページに掲載できる可能性があります。
例えば、次のような質問です。
- 費用はいくらかかるのか
- 依頼から開始までどれくらいかかるのか
- どこまで対応してもらえるのか
- 公開後のサポートはあるのか
- 自社で準備するものは何か
- 対応地域はどこか
顧客の不安を事前に減らすことで、問い合わせの前段階でも理解を深めてもらえます。
6.問い合わせ時に必要な情報を整理する
問い合わせフォームに自由記述欄だけを設置すると、必要な情報が不足し、確認のやり取りが増える場合があります。
サービスの種類、相談内容、希望時期、予算、対象商品など、最初に確認したい項目を選択肢として用意します。
ただし、項目を増やしすぎると問い合わせの負担になるため、初回相談に本当に必要な情報に絞ることが大切です。
ホームページの見直しが有効な会社
次のような状態であれば、SFAやCRM、営業マニュアルの整備とあわせて、ホームページの見直しも検討する価値があります。
- 顧客から同じ質問を繰り返し受けている
- トップ営業しか自社の強みを説明できない
- 営業担当者によって説明内容が違う
- 紹介された顧客が、商談前にホームページを確認している
- 商談のたびに会社紹介や基本説明から始めている
- 営業資料とホームページの内容が一致していない
- 商品やサービスの違いがホームページで分からない
- 実績、料金、導入の流れ、FAQが掲載されていない
- ホームページが会社案内だけになっている
- 問い合わせ内容の確認に何度もやり取りが必要になる
このような会社では、営業担当者が日々説明している情報を整理することで、ホームページを営業活動に活用できる可能性があります。
ホームページより先に別の対策を優先した方がよい会社
一方で、次のような状態では、ホームページのリニューアルだけを先に進めても、営業の属人化を十分に改善できない可能性があります。
- 顧客情報が整理されていない
- 商談の進め方が担当者ごとに大きく異なる
- 商品やサービスの提供内容が決まっていない
- 価格や見積もりの判断基準がない
- 社内で顧客対応の方針が統一されていない
- 営業担当者への教育制度がない
- 情報共有のルールがない
この場合は、まず営業プロセスの整理、CRMやSFAの導入、営業マニュアルの作成、研修などを優先します。
営業の属人化を解消するうえで重要なのは、特定のツールを導入することではなく、属人化している対象に合った対策を選ぶことです。
営業現場の説明を、会社のホームページに残す
当社の「成果の出るホームページ制作」では、見た目を整えるだけでなく、市場や競合の調査、コンセプト設計、情報設計、UI・UX、SEO、問い合わせまでの導線などを含めてホームページを設計しています。
既存サイトの分析や部分的な改善、全面リニューアル、新規事業に合わせたWebマーケティング設計にも対応し、公開後の効果測定や改善支援も行っています。
営業の属人化について、当社が支援できるのは、評価制度や営業教育、SFA・CRMの運用そのものではありません。
主に、次のような部分です。
- 営業担当者が繰り返している説明を整理する
- 顧客に伝える情報の優先順位を決める
- 商品やサービスを探しやすくする
- 自社の強みを根拠とともに伝える
- 実績や事例を顧客の課題別に整理する
- よくある質問を掲載する
- 問い合わせまでの導線を見直す
- 問い合わせ時に必要な情報を取得しやすくする
トップ営業だけが持っている説明を、ほかの営業担当者も使える営業資料や、顧客自身が確認できるホームページに変えることで、個人の経験を会社の営業資産として残しやすくなります。
札幌・帯広・旭川・釧路に拠点を置き、北海道各地の企業からのホームページ制作・改善のご相談に対応しています。

トップ営業しか自社の強みを説明できないと感じている方へ
- 営業担当者によって説明内容が違う
- 顧客から同じ質問を何度も受けている
- ホームページが営業活動に活用されていない
- 商品やサービスの違いが顧客に伝わっていない
- 商談前に顧客の理解を深めたい
- 現在のホームページで何を改善すべきか分からない
※このようなお悩みがある場合は、現在の営業資料やホームページを確認しながら、顧客に何を伝えるべきかを整理するところからご相談いただけます。
成果の出るホームページ制作について詳しく見る
まとめ|営業の属人化は社内と顧客接点の両方から見直す
営業の属人化は、トップ営業の能力が高いこと自体が問題なのではありません。
顧客情報、案件進捗、判断基準、営業ノウハウ、顧客への説明が個人に集中し、会社に残っていないことが問題です。
営業の属人化を解消するためには、次のように、対象ごとに対策を分ける必要があります。
- 顧客情報はCRMで共有する
- 商談や案件の進捗はSFAで可視化する
- 営業手順や判断基準はマニュアルにする
- ヒアリングや提案スキルは研修・ロールプレイで身につける
- ノウハウ共有は会議や評価制度に組み込む
- 顧客への共通説明は営業資料やホームページで標準化する
ホームページだけで、営業の属人化をすべて解決することはできません。
しかし、トップ営業が繰り返している基本説明を整理し、顧客が自分で確認できる状態をつくることは可能です。
A社様の事例でも、商品カテゴリー、営業所検索、問い合わせ方法を整理したことで、顧客が必要な情報へたどり着きやすくなり、問い合わせ件数も増加傾向となりました。
営業担当者が基本説明を繰り返すのではなく、顧客固有の課題を聞き、個別の提案に集中できる状態をつくる。
そのための営業基盤の一つとして、ホームページの役割を見直してみてはいかがでしょうか。
御社の営業属人化課題、
まずは課題整理から始めませんか?
営業担当者が繰り返し説明している内容を整理し、サービスページ、実績、FAQ、料金、問合せ導線としてホームページに落とし込むことで、顧客への共通説明を会社の営業資産として残せます。
東洋株式会社では、営業現場へのヒアリングから情報設計、文章・デザイン制作、公開後の改善まで一貫して支援しています。