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オーディオアド(音声広告)とは?音声検索の普及によって注目を集める広告

オーディオアド(音声広告)とは?音声検索の普及によって注目を集める広告
音声検索は、ユーザーが音声コマンドを使用してインターネット上の情報を検索するテクノロジーです。

スマートフォンやスマートスピーカーなど、各種デバイスで利用できます。
ユーザーは、テキストを手入力する代わりに音声で問い合わせを行うことができるので、2020年の感染症拡大以降、タッチレス化が急速に進んだ影響もあり、音声検索傾向はますます高まっています。

そこで最近注目を集めているオーディオアド(音声広告)について本記事で紹介したいと思います。

1. 音声検索の普及が進んでいる理由

近年、音声検索の普及が進んでいる主な理由は以下のとおりです。

テクノロジーの進歩

AIと自然言語処理(NLP)技術の進化により、音声認識システムは人間の言語を理解し、より精度の高い応答を提供することが可能になりました。これにより、ユーザーはより自然な会話形式でデバイスとコミュニケーションをとることができるようになりました。

スマートスピーカーの普及

Amazon Echo(アレクサ)、Google Home(グーグル アシスタント)、Apple HomePod(Siri)などのスマートスピーカーの普及により、家庭で音声検索を簡単に利用することが可能になりました。

利便性と効率性

音声検索は、手が塞がっている状況や移動中など、テキスト入力が困難な状況でも情報を検索できるため、利便性が高いです。また、人間の話す速度は一般的に打つ速度よりも早いため、より効率的な情報アクセスが可能です。

2. 音声検索の課題

音声検索は多くの便益を提供しますが、いくつかの重要な課題も抱えています。以下にその主なものを挙げてみます。

[課題1]音声認識の精度

音声認識技術は大幅に進化してきましたが、まだ完全ではありません。アクセント、方言、言葉のニュアンスなどを正確に理解するのは難しいです。また、周囲のノイズも認識精度を低下させる要因となります。

[課題2]プライバシーとデータセキュリティ

音声検索デバイスは個人の会話をリアルタイムで収集し、その情報はしばしばクラウド上に保存されます。このことは、プライバシー侵害やデータ漏洩のリスクをはらんでいます。

[課題3]検索エンジン最適化(SEO)

音声検索は従来のテキスト検索と異なるパターンを持ちます。より会話的なクエリを使用するため、キーワード戦略やコンテンツの最適化方法が変わります。これはウェブサイトのオーナーやマーケターにとって新たな課題となっています。

[課題4]広告とモネタイゼーション

音声検索は従来のウェブブラウザの検索結果ページと異なり、一度に多くの結果をユーザーに表示することができません。そのため、広告主やビジネスにとって、広告を表示し、ユーザーの注意を引く方法が制限されます。

[課題5]複雑なクエリへの対応

現状の音声アシスタントは比較的単純な質問やコマンドに対応することが得意ですが、複雑な質問やコマンドに対応するのは難しいです。これは技術の限界だけでなく、ユーザーが待つ時間や対話の自然さなどの問題も関連しています。

3. オーディオアド(音声広告)とは?

前述した通り、音声検索にはまだまだ重要な課題が多くあるので、研究者や開発者が解決に向けて努力を続けています。この為、スマートフォンやスマートスピーカーなどは進化し続け、音声メディアの利用者も増えたことにより、オーディオアド(音声広告)に注目が集まっています。

オーディオアド(音声広告)とは、インターネットを介して利用する音声メディアへのデジタル音声広告のことを指します。

オーディオアドは、視覚的な要素に頼らず、音声だけで情報を伝えるため、リスナーの想像力を刺激し、ブランドメッセージを深く印象づける力があります。また、オーディオアドはリスナーが他の活動(運転中、運動中、料理中など)を行っている間でも聞くことができるため、他の広告形式よりもリスナーとの接触機会が多いと言えます。
オーディオアド(音声広告)の強み

4. オーディオアドの種類

オーディオアドは以下のような形式で提供されます。

①ポッドキャスト広告

ニュース、ドラマなどさまざまなコンテンツが豊富に揃う、インターネットを通じて視聴できるオンデマンド音声コンテンツ「ポッドキャスト」の人気が上昇するにつれて、広告主は特定のリスナー層に向けたメッセージを提供するためのポッドキャスト広告を活用し始めています。

②音楽ストリーミングサービスの広告

Spotify、Pandora、Apple Musicなどの音楽ストリーミングサービスは、音楽の間に広告を挿入しています。これらの広告は通常、特定の音楽のジャンルやプレイリストを聞くユーザーにターゲットを絞って配信されます。
また、性別や年齢などのデモグラフィック情報などに応じた広告配信も可能となります。

③スマートスピーカーの広告

スマートスピーカーと音声アシスタントを通じたオーディオ広告は、新興の市場であり、検索クエリやユーザーの行動に応じてパーソナライズされることがあります。
スマートスピーカー

5. まとめ

音声広告の成果は多様で、広告主にとってはブランド認知度の向上、製品やサービスの宣伝、特定の行動を促す(例えばWebサイトへの訪問や商品の購入)など、多くの目的を達成する手段となります。

それぞれの音声広告形式は特有の特性と利点を持ち、目的や目標に応じて最適な形式を選ぶことが求められます。

このような多様な選択肢の中から、広告主は自社のメッセージを最も効果的に伝えるための戦略を立てることが可能となります。

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