拡張コンバージョンとは?その内容と設定方法を解説!
拡張コンバージョンとは、Googleが発表した新機能です。
従来はCookie(クッキー)という仕組みを利用したコンバージョン計測が行われてきましたが、近年様々な懸念事項が挙げられるようになったことから多数のブラウザにおいてサポートが縮小されており、今後その傾向はますます加速するものと思われます。
拡張コンバージョンとは?
拡張コンバージョンは、自社のウェブサイトで取得したメールアドレス、氏名、住所、電話番号などの個人情報をグローバルサイトタグが「ハッシュ化」した上でGoogleに送信します。
ハッシュ化とは、特定の計算手法に基づいて、元のデータを不規則な文字列に置換する処理のことです。
第三者による不正アクセスに対しても、ランダムな文字列に変換されていることで悪用される恐れを避けることができます。
送信したデータとGoogleアカウントが照合されることで、正確なコンバージョンを計測することが出来ます。
拡張コンバージョンは、登録、申し込み、購入といった顧客データが存在するコンバージョンでのみ機能します。
そのために、次の顧客データが取得可能である必要があります。
1.メールアドレス
2.氏名と自宅の住所(市区郡、都道府県、番地、郵便番号)
3.電話番号(※単体での使用は不可・1もしくは2との組み合わせが必要)
拡張コンバージョンのメリット
① CV計測の精度向上
拡張コンバージョンの導入により、コンバージョン計測の精度が上がります。
より正確なコンバージョン数が把握できるようになることで、その後の広告運用の精度も向上します。
② リマーケティングの実行
Cookieを用いなくてもリマーケティングを行うことが可能となります。
これまでと同様に、一度WEBサイトを訪れたユーザーに対して、広告を表示できるようになり、その後の成果につなげやすくなります。
③ 機械学習の精度が高まる
拡張コンバージョンの利用はGoogle広告の機械学習の精度そのものを向上させることにもつながります。
これにより、各種数値のさらなる向上につながります。
拡張コンバージョンの設定方法
それでは、拡張コンバージョンの設定方法について解説いたします。
① Google 広告アカウントにログインし、右上のツールアイコンから「測定」の「コンバージョン」をクリックします
② 左側メニューの「設定」をクリックします
③「拡張コンバージョンをオンにします」にチェックを入れます
④ 導入方法について、「Googleタグ」「Googleタグマネージャー」「Google Ads API」の3つより選択します
本記事では「Googleタグ」を選択する方法で先に進みます。
このとき、顧客データに関する規約の同意画面が表示されるため、「同意する」を選択します。
⑤ 概要ページに戻り、拡張コンバージョンを適用するコンバージョンアクションを選択します
⑥ 歯車のマークを選択します
⑦「このコンバージョンアクションに拡張コンバージョンを使用します」にチェックを入れ、保存して完了です
今後の規制に対応するためにもぜひご活用を!
いかがでしたか。
拡張コンバージョンは、Googleアカウントの情報と送信された内容を照らし合わせてコンバージョンを計測します。
この機能は、Cookie規制が強まっている昨今において、正確なコンバージョンの計測をする上で重要です。
今後の規制に対応するためにもぜひ活用を検討してください。