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マーケティングにおけるデータ分析・解析の違いとは?意味や目的をわかりやすく解説

マーケティングにおけるデータ分析・解析

セットで用いられることが多い“分析”と“解析”

マーケティングの分野において、扱われることの多い言葉に“分析”と“解析”があります。
この2つは、セットで用いられることが多い言葉です。

言葉としては知っているけれど、その意味や目的まではよくわからないという人も少なくないと思います。このコラムでは、“分析”と“解析”についてわかりやすく解説していきます。

それぞれの意味や目的を抑えておくとマーケティングだけでなく、その他幅広い分野で大いに役立ちます。

「分析」の意味と目的

分析は物事を分解して、性質や構造などを明らかにすること。その物事がどんな内容になっているか、細かく分類して考えていくことを言います。
「分析」の意味と目的
分析の目的は、情報やデータを正しく理解すること。その上でどうすべきかの意思決定やアクションを促すことです。

「解析」の意味と目的

解析はなぜそのような内容になっているかを組織的、理論的に紐解いていくこと。データをもとに現れた分析結果が、どうしてそうなったのかを仮説を立てて探っていくことです。
「解析」の意味と目的
解析の目的は、データを構成している要素を理論的に調べ、何らかの結論を求めることです。

マーケティングにおける分析と解析

マーケティングの分野で、データ分析とデータ解析は重要なプロセスのひとつです。

分析・解析例として例えば…

あるお店でチラシを出しました。
チラシ対象期間内の来店客の年齢や性別、来店構成(家族連れ、友人同士、カップルなど)という属性を分類する作業が分析です。
そして分析の結果、若い女性にウケが良かったという結果があったとします。なぜ若い女性にウケが良かったのかを明らかにしていくのが解析です。

  • チラシのデザインや文言が若い女性の購買意欲に響いたのか?
  • チラシに掲載した商品のラインナップが良かったのか?
  • それともたまたま近くで若い女性が集うイベントを開催していたのか?

など、さまざまな仮説をもとにその結果に至った原因を探っていきます。

マーケティング業務に分析・解析を活かすために、まず最初に行うことはデータ収集です。

データ収集

データの収集方法はさまざまあり、WEB上のデータを自動的に集計するツールを導入する方法、アンケート調査やインタビューを行い、情報をデータとして蓄積する方法もあります。

データの分析・解析を専門家に依頼するメリット

データの分析・解析を専門家に依頼するメリットは「ノイズを正確に処理し精度の高い結果に導くこと」「あらゆる角度(可能性)から仮説を分析し結果を探ること」です。

データを集める際、データの母数が少ないとイレギュラーな情報が全体に占める割合が大きくなってしまうので、母数は多ければ多いほど精度の高い分析ができます。しかし、母数が多いと同時にノイズも多く含まれてしまうので、大量の情報の中からノイズを正しく処理するスキルが必要になってきます。

また、一昔前は商売をしている人たちは、どのくらい売れるのか?を、これまでの経験や感覚をもとに予測を立てていました。その場合、限られた立場でしか見ることができず、当然その値には個人差が出てしまい、大量の売れ残りや早期品切れも仕方のないことでした。

データによる分析・解析の活用は、その差を解消し適正量を製造、販売することを可能にします。

データを活用した製造の効率化

しかし、どのようなデータを用いて分析をするか。解析する方法に何を選択すべきかなど、データ分析・データ解析は、いろいろなやり方を組み合わせながら結果をさぐる必要があり、その仕方次第では、正しい結果を得られないことがあるので、ノウハウや技術を備えている専門家に依頼することで精度の高い分析・解析を行うことができます。

情報過多の現代、ますます重要になる分析力・解析力

あらゆる情報が大量に溢れる昨今、現代人が1日に触れる情報の量は、江戸時代の一年分、平安時代の一生分とも言われているそうです。

分析・解析は、情報が多い時代だからこそ、今後ますます重要とされるスキルのひとつです。

日々起こる小さな出来事に疑問を持ったり、それを深堀したり、原因を探ることを習慣にすると、分析力・解析力の向上になります。そしてその結果をどう活かすべきか、を考えていくことが、マーケティングの企画立案に繋がっていくのです。


 

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