Google広告の「身元確認」とは︖メリット、やり方について解説︕
Google広告の身元確認とは、広告主又は広告の運用者がビジネス・名前・所在などを提出することで、広告を信頼できるものとするための手続きです。
2020 年 4 月より、Google は広告主に対する新しい本人確認プログラムを導入し、Google広告を利用する全ての広告主に身元の確認を求めるようになりました。
今回は身元確認を行うメリットのほか、手続き方法まで詳しく解説します。
目次
1. そもそも「身元確認」とは︖
メールや管理画面内にこのような通知が届いてはいませんか︖
これがGoogle からの身元確認通知です。
身元確認とは、広告主が実在する会社であることを証明し、広告の信頼性と透明性を高め、広告をより良いものにしていく取り組みです。
Google広告を利用する全ての広告主に求められ、通知が届いてから 30 日以内に手続きを完了させる必要があります。
仮に30 日以内に手続きが完了しない場合、アカウントが一時停止されてしまいます︕
そうなると広告の配信も停止されてしまうため、早めに着手することがおすすめです。
2. 身元確認のメリット
身元確認を行うことは広告主側にも以下のような明確なメリットがあります。
メリット① ユーザーからの信頼が高まる
Google広告の身元確認をクリアすると、配信される広告内に広告主の名前と所在地が確認可能となります。これらの情報がユーザーに提供されることで、配信している広告の信頼性が高まります。
メリット② Google からの信頼が高まる
身元確認をクリアすればGoogle からの信頼も高めることが出来ます。
これにより、広告配信を安心して継続することが可能となります。
3. 身元確認を行うのはどんな人︖
身元確認を行う対象は、場合によって異なります。
基本的に広告運用を自前で行っている企業でない限り、身元確認の作業者は代理店側に
なると考えてOK です。
4. アクセス権の保持について
Google 広告の身元確認を行う人は、下記へのアクセス権が必要です。
・Google 広告アカウント
・広告の支払いに使用するお支払いプロファイル
「お支払いプロファイル」とは広告アカウントの費用について法的な責任を持つ個人の情報や、
支払い方法などが記載されているものです。具体的には以下のような情報となります。
お支払いプロファイルの管理権限を持つユーザーは、
「設定とツール」⇒「料金」⇒「設定」
より確認できます。
5. 身元確認に必要なもの
身元確認で必要なものは、個人と組織で異なります。
① 個人および正式な代理人の場合
個人および正式な代理人がGoogle広告の身元確認をする際は、以下の書類が必要です。
② 組織の場合
組織として身元確認を行う場合は、下記のような登録書類の提出が必要です。
6. 身元確認の手順
Google 広告の身元確認の手順を解説します。
今回の記事では、「代理店として広告運用代行+代理店がお支払いプロファイルを所有している」場合で、クライアントの身元確認を代行する手順を解説します。
① 身元確認画面に入る
身元確認を実施するアカウントに入り、
[設定とツール]→[料金]→[設定]
の手順で進んでいき本人確認画面へ進みます。
いくつかの質問が表示されるため、以下の内容で回答を行います。
広告代理店ですか︖
⇒「はい」
確認を行う対象を選択してください
⇒「クライアント」
このクライアントのアカウントの支払いは、代理店が行っていますか︖
⇒「このアカウントのお支払いは自社で行います」
② 広告主の適格性を診断
案内に沿って項目を選択します。その後、「担当するお客様の身元を確認してください」の項目から「クライアントの身元確認をしてください」の「開始する」を選び、身元確認を開始します。
身元確認は以下の手順に則って行います。
① 広告主様のお支払いプロファイルを作成または選択する
② 広告主様の名前と所在地に関する情報を入力する
③ 一部の個人情報を確認する
「続行」をクリックすると確認が開始されます。
順を追って見ていきましょう。
① お支払いプロファイルの選択
お支払いプロファイルを選択します。ここで選択・または作成したお支払いプロファイルに基づき、広告開示情報に記載される名前が決定します。
注意が必要なのは、ここで選択するプロファイルはあくまで身元確認用のものであり、実際に使用されるお支払いプロファイルとは異なるということです。
では、以下よりお支払いプロファイル(身元確認用)を新規作成する場合の流れについて見ていきます。
プロファイルの選択で「新しいお支払いプロファイルを作成する」を選択してください。
② 組織に関する情報を選択
身元確認を開始する組織の情報を入力・選択します。
組織の場所を選択
⇒該当する国・地域を選択
必要なプロファイルタイプ
⇒「組織」か「個人」を選択
確認に必要なものを確認したうえで、「身元確認を開始する」をクリックします。
② 組織に関する情報を選択
身元確認を開始する組織の情報を入力・選択します。
入力する内容は以下の通りです。
・組織名︓アップロードする文書と同じ名称を入力します
・組織の登録書類のアップロード
・組織の住所
・組織の登録番号(省略可)
・名前と ID の提供(広告の管理者またはお支払いプロファイルの管理者名)
・住所
7. メールや広告アカウントへ完了通知が届く
身元確認が完了すると、メールや広告アカウントへの通知で完了の連絡が届きます。この
通知が届いたら、身元確認の作業は全て終了です。
8. 余裕を持ったスケジュールで着手しましょう
身元確認は早めの着手を︕
身元確認は滞りなく進行すれば1 週間ほどで完了します。
通知から30 日以内に完了されなかった場合は、アカウントが一時停止になり広告が掲載できなくなります。
停止された後でも適切な確認手続きを行うことで配信の再開は可能ですが、やはり余裕を
持ったスケジュールで着手することが望ましいといえるでしょう。
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