Google広告における「カスタマーマッチ」とは?活用方法と注意点について解説!
Google広告の便利な機能の一つとして知られる「カスタマーマッチ」。この機能を利用することで、既存顧客・および休眠顧客に対して効果的に商品・サービスのおすすめが可能となります。
上手く使えばブランド認知の拡大やコンバージョン率の増加などで大きな成果を挙げることも可能なカスタマーマッチについて、詳しく解説していきます。
1. 「カスタマーマッチ」とは?
カスタマーマッチとは、広告主が有するメールアドレスや電話番号から顧客データを作成し、ユーザーリストを作成することのできるGoogle 広告のターゲティング機能です。
作成したユーザーリストをキャンペーンや広告グループに登録することで既存顧客に広告を配信することができます。これによりブランド認知の向上やコンバージョン率の増加が見込めるほか、しばらく取引のなかった顧客(=休眠顧客)などへの再アプローチが可能となります。
また、逆にユーザーリストを除外対象として登録することで既存顧客への広告配信を避けることも可能です。
カスタマーマッチは検索広告やディスプレイ広告、Youtube広告、ショッピング広告などGoogle広告の各キャンペーンで幅広く利用することが出来ます。
なお、かつてはカスタマーマッチで作成した顧客データと類似したユーザーに対しても広告の配信が可能でしたが、2023年8月よりこの機能は廃止されています。
2.カスタマーマッチの仕組み
カスタマーマッチは非常に便利な機能ですが、そもそもどういった仕組みでターゲティングを行っているのか?について見ていきましょう。
① 自社が保有する個人データと、Googleが保有する個人データが照合
② 照合結果をもとに、新しいオーディエンスリストが作成される
実際の顧客リストを使用するため、タグを利用したリストなどと比較して非常に精度が高いのが特徴です。
3.カスタマーマッチの注意点
ただし、カスタマーマッチは誰でもすぐに使えるわけではありません。
① 利用条件を満たしている必要がある
上記4つの条件をすべてクリアしている場合、Googleのアカウント担当にリクエストを行うことで利用が可能となります。
過去にカスタマーマッチの利用実績がなく、現在Googleのアカウント担当が決まっていない場合は上記の条件を満たしていてもカスタマーマッチが利用出来ません。
② 最低1,000件を超えるデータが必要
カスタマーマッチには最低でも1,000件以上のデータが必要になります。また、よく誤解されがちなのですが、リストの人数とマッチしたGoogleアカウントとの数は異なる場合もありますので、ご注意ください。
③ 個人情報の取り扱いに注意する
カスタマーマッチの利用は自社が保有する個人データを活用するため、個人情報保護法への対応が不可欠となります。そのため、電話番号・メールアドレスなどはハッシュ化(暗号化)されたのちGoogleのサーバーへ送信されるためプライバシーへの配慮がされています。
また、顧客情報を取り扱うという性格上、広告主様と事前に十分な擦り合わせをしておく必要があります。
4.カスタマーマッチの設定方法
それでは、設定方法について解説します。
カスタマーマッチの作成には以下の3つが存在します。
ここでは最もオーソドックスな1について見ていきます。
① 管理画面のツールと設定から「オーディエンスマネージャー」を選択します。
② +ボタンをクリックし、「顧客リスト」を選択
③ 「手動でアップロード」を選択し、セグメント名を入力
① アップロードする顧客データの種類を選択
② データをアップロードする
③ 期限切れなしか期限を任意で設定して選択(※1~540日の間で設定可能)
④ リストをアップロードして作成完了
5.さいごに
近年、サードパーティーCookieに制限が設けられた影響で、ターゲティングは難しくなっていくと言われています。
そのような状況の中で、お客様情報は自社にとっての資産ともいえるデータであり、それを活用したカスタマーマッチは非常に精度の高いターゲティングが可能となる機能です。
ただし、個人情報である以上、その取り扱いには十分な注意が必要です。社内、そしてお客様とのすり合わせをしっかりと行ったうえで、効果的に活用できる体制を整えていきましょう。
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