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オリジナル食品パッケージ製作ガイド|業者選びの重要ポイント・製作フローを解説

オリジナル食品パッケージ製作ガイド|「業者選び」の重要ポイントと企画~製造の流れ
商品の魅力を最大限に伝え、競合と差別化を図るためには「オリジナル食品パッケージ」の活用は欠かせません。

初めてパッケージや梱包資材などの製作担当する方はもちろん、「現在のパッケージを見直したい」「今の業者ではコストや提案力に不満がある」とお考えの方にとっても、
「何から手をつければいいのか?」
「パッケージのデザインや素材はどう決める?」
「どの業者に依頼すれば失敗しないんだろう?」
など、悩みはたくさんあるのではないでしょうか。

本コラムでは、オリジナル食品パッケージの企画から製造までの基本的な「流れ」と、失敗しないための「業者選びのポイント」について分かりやすく解説します。

1. なぜ看板の「業者選び」は重要なの?

スーパーやコンビニの売り場で、お買い物客が商品を手に取るかどうかを決める時間はわずか数秒と言われています。つまり、その一瞬で商品の魅力を伝え、購買意欲を刺激するのが商品パッケージの役割です。

既製品の袋や箱では伝えきれないブランドの世界観や商品の「こだわり」を表現できるのが、オリジナルパッケージ最大の強み。特に新商品やPB(プライベートブランド)商品はもちろん、既存商品のリニューアル(リブランディング)においても、パッケージの見直しが売上を左右すると言っても過言ではありません。ここで一つ、アメリカで有名な成功事例を紹介します。


【事例】RxBar(アールエックスバー)|プロテインバー

「原材料の透明性」を武器に市場を席巻した、リブランディングの代表的な成功事例です。

■リニューアル前の課題
多くの競合プロテインバーと同様に、派手なグラフィックや「高プロテイン」といった漠然とした訴求が中心で、棚で埋もれていました。

■リニューアル後のデザインポイント
パッケージの「前面」に、商品のキャッチコピーではなく、使用している原材料(例: 「卵白3個、アーモンド6個、カシュー4個、デーツ2個、以上。」)を箇条書きで、大きく、無骨なフォントで配置。ブランドロゴは側面に小さく配置し、あくまで「原材料」が主役のデザインに変更。(下図は実際のものではなくイメージです)

■結果
「添加物不使用」「中身が明確」であることを求める健康志向の消費者に強く響いた結果、デザイン変更後から売上が爆発的に増加。2014年に約200万ドルだった年間売上は、2017年には1億6000万ドルを超えるまでに急成長。


当社ではオリジナル食品パッケージの企画・デザイン製作を行っております。オリジナル食品パッケージの企画・デザイン製作

2. オリジナル食品パッケージ製作「5つの流れ」

オリジナルパッケージの製作は、大きく分けて5つのステップで進みます。初めての方も、別の業者で作ろうかなと検討中の方も、まずは基本の全体像を把握しておきましょう。

【ステップ1】企画・コンセプト設計(ヒアリング)

まずは「何を」「誰に」「どのように」売るためのパッケージなのかを明確にします。

内容物:商品の特性(液体、固体、冷凍、レトルトなど)
ターゲット:購入層(年齢、性別、ライフスタイルなど)
販売場所:スーパー、百貨店、通販、土産物店など
商品の強み:「鮮度」「高級感」「手軽さ」「環境配慮」など

初めて商品パッケージを製作する場合はこの段階でコンセプトが明確であるほど、後の工程がスムーズです。業者を変えて製作する場合は、既存パッケージの課題(コストが高い、デザインが古い、強度が足りない等)を洗い出すことも重要です。(この場合は、新たな業者のほうで分析サポートしてくれることも多いと思います)


【ステップ2】デザイン・仕様の決定

ステップ1で固めたコンセプトや課題に基づき、パッケージの「見た目」と「機能」を具体化します。

デザイン:色使い、テイスト、ロゴ配置、キャッチコピーなど。
形状:袋、箱、トレー、ラベルなど。
素材:フィルム(バリア性、透明性)、紙、プラスチック等。
機能:「鮮度保持」「電子レンジ対応」「易開封(開けやすさ)」など。


【ステップ3】試作・サンプル製作

デザインデータと仕様に基づき、実際のパッケージ(試作品)を製作します。
「PCの画面上では良かったが、実物にすると思ったイメージと違う」ということはよく起こります。
色味の確認や、実際に商品を充填してみて強度やサイズ感に問題がないかを確認する、非常に重要な工程です。


【ステップ4】製造(印刷・ラミネート・製袋/製函)

試作品で問題がなければ、本番の製造ラインでパッケージを製作します。
フィルムの場合は、印刷、ラミネート(フィルムの貼り合わせ)、スリット(裁断)、製袋(袋の形にする)といった工程を経ます。ロット数によっても、印刷方法やコストが変わってきます。


【ステップ5】納品・物流

完成したパッケージは検品後、指定の場所へ納品されます。

3. 失敗しない「パッケージ製作の業者選び」4つのポイント

パッケージ製作の流れは掴めても、この複雑な工程をどの業者に任せるかが最も重要。
業者選びで失敗しないための4つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】実績は豊富にあるか

食品パッケージの製作には専門的な知識と経験が不可欠。特に、食品業界特有の法規制(表示義務など)への対応、最新の素材トレンド、多様な加工技術(バリア性、開けやすさなど)への配慮は、一朝一夕で身につくものではありません。これまでにどのような商品パッケージを手がけてきたか、必ず「実績」を確認しましょう。

当社のようにWebサイトに実績を掲載しているケースもありますが、全てを掲載できない場合も多いので、直接担当者に確認することをおすすめします。
実績が豊富な業者は、課題解決の引き出しを多く持っており、初めての相談でも具体的なアドバイスや最適な提案をしてくれるので業者選びの大事なポイントです。当社で製作したオリジナル商品パッケージ製作実績はこちら≫

【ポイント2】デザインや企画段階から相談可能か

「新商品のコンセプトに合う素材は?」「今のデザインがマンネリ化しているので一新したい」「もっと売れる提案が欲しい」といった、企画の”ゼロ”段階から伴走し、専門的な提案をしてくれる業者を選びましょう。
そういった業者には、営業担当の他に、企画ディレクター、デザイナーが別々に、チームで動いてることも多いので対応も早いです。

【ポイント3】「機能性・安全性」の知見が豊富か

食品パッケージは、デザイン性以前に「中身の食品を安全に守る」ことが絶対条件です。

内容物の特性を理解し、「この食品ならこのバリア性が必要」といった知見が豊富な業者でないと、後々トラブルになりかねません。 また、「今の素材が本当に最適か?」「もっとコストを抑えつつ機能性を維持できる素材はないか?」といった見直しの相談にも応えられる、深い専門知識が求められます。

【ポイント4】企画から物流まで「ワンストップ」で対応可能か

パッケージ製作には「企画」「デザイン」「印刷」「加工」「物流」など、多くの企業や部署が関わります。「デザインはA社、印刷はB社、物流はC社」といった体制に非効率さやコスト高を感じている場合、ワンストップ対応は大きなメリットとなります。

企画からデザイン、素材選定、製造、そして納品(物流)までを一貫して任せられる業者であれば、担当者の負担が減るだけでなく、工程間の無駄を省いたトータルコストの削減や、スピーディーな開発が期待できます。

4. まとめ:商品パッケージ製作で失敗しないために

オリジナル食品パッケージの製作は、商品の「顔」を作り、ブランド価値を高める重要なプロジェクト。 成功の鍵は、企画から製造・物流までの複雑な工程を理解し、それらを一貫して任せられるパートナーを見つけることです。

特に、豊富な「実績」に裏打ちされた提案力を持つ業者選びが、失敗しないためのカギとなります。 初めての方も、リプレイスを検討中の方も、ぜひ本記事を参考に、貴社商品の売上を最大化するパッケージ製作をスタートさせてください。

もしオリジナルパッケージの企画デザインから相談できる業者をお探しなら、当社にご相談ください。
創業70年以上、お取引企業総数9,800社以上の実績による支援ノウハウを活かし、商品の特性や流通形態に合わせた「売れるデザイン」と「最適な機能性(鮮度保持・安全性)」を両立するパッケージをご提案します。「こんなイメージで作りたい」という段階から、コストや機能性の見直しまで、ぜひお気軽にご相談ください。お問い合わせ