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「UX検定基礎」 おすすめの勉強法

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筆者はwebデザイナーとして働いていますが、近年需要が拡大しているUI・UXを業務の中で積極的に取り入れていこうということで、「UX検定基礎」を受験しました。無事に合格することができましたが、実はこれまでこの検定を2回受験しており、1回目に受けた時は不合格でした。
そんな私の2度の受験経験を踏まえて、これからUX検定基礎の受験を考えている方へ向けたおすすめの勉強法を紹介していきたいと思います。

UI・UXとは

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UIとは

UIとはユーザー・インターフェース(User Interface)の略称で、「ユーザー(利用者)」と、「製品・サービスをつなぐ接点(インターフェース)」を指します。デジタル製品やサービスにおいて、このインターフェースは見た目(デザイン)、操作感(ユーザビリティ)、そしてユーザーがどのように感じるか(ユーザーエクスペリエンス)に大きく影響を与えます。

UXとは

UXとはユーザー・エクスペリエンス(User Experience)の略称で、ユーザーが製品、システム、またはサービスを使用する際に得る体験全般を指します。この概念は、ユーザーがどのように感じるか、どのように対話するか、その使い勝手、効率性、楽しさなど、製品やサービスに対する包括的な印象をカバーします。

UI・UXが重視される背景

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技術の発展

過去数十年間で、コンピューターやインターネット技術が飛躍的に発展しました。これにより、ウェブサイト、アプリケーション、ソフトウェアなどのデジタルプロダクトが日常生活に不可欠なものになりました。技術が進化するにつれて、これらのプロダクトをより使いやすく、効率的で、魅力的にする必要性が高まっています。
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消費者の期待の変化

消費者の期待も時間とともに変化しています。デジタルプロダクトに触れる機会が増えるにつれ、ユーザーはより直感的で快適な使用経験を求めるようになりました。簡単にナビゲートでき、情報が見つけやすく、目的を達成しやすいプロダクトが好まれます。このようなユーザーの期待に応えるために、UIUXの設計が重要になってきます。
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デジタルプロダクトの普及

インターネットとモバイルデバイスの普及により、人々はさまざまなデジタルプロダクトを日常的に使用するようになりました。この結果、市場には無数のアプリやウェブサイトが溢れ、競争が激化しています。優れたUI・UXデザインは、プロダクトを差別化し、ユーザーの注意を引き、ロイヤリティを確保するための重要な要素となります。

UI・UXが重要視されるようになったのは主に、技術の進化、消費者の期待の高まり、そしてデジタルプロダクトの競争の激化によるものです。ユーザーが快適に使用できるデザインはプロダクトの成功に直結し、企業のブランド価値を高めることにも繋がります。そのため、UI・UXデザインは今日のデジタル時代において非常に重要な役割を果たしています。

UX検定基礎とは

UX検定基礎は、デジタルプロダクトやサービスの設計や開発において、ユーザー中心のアプローチを理解し、実践する能力を認定する試験です。デザイナー、開発者、プロダクトマネージャーなど、UXの原則を日々の業務に取り入れたいと考える全てのビジネスパーソンに向けられています。学生の方も受験可能です。

おすすめの勉強法

私が受験した時、公式テキストや過去問といった問題集的なものがありませんでした。(記事を書いている2024年2月現在も存在していないようです)

UX検定基礎の公式ページには出題範囲が記載されたシラバスがあるので、まず最初にそれを確認しましょう。シラバスには試験の出題範囲が細かく記載されています。シラバスは社会や技術の動向を踏まえて内容の追加や変更が行われる場合があるので、受験までは定期的にチェックしておくのがベターです。これまで私が確認していた感じだと、内容の追加・変更は主に試験の直後に行われていました。

そして肝心の勉強法ですが、個人的におすすめなのは公式ページで紹介されている「学習推薦図書」を読んで理解することです。
UX検定基礎の公式ページでは動画コンテンツも紹介されていましたが、価格が少々高く・・・学習推薦図書だけでも合格できるのかとサポートセンターに問い合わせたところ、私が受験した時点では動画コンテンツが今ほど充実していなかったようで、本での学習を勧めていただきました。今なら動画コンテンツもかなり揃っているので、そちらを購入してみても良いかもしれませんが、やっぱり価格は高いです(笑)。今回ご紹介するのは、実際に私が合格した、学習推薦図書を中心とした勉強法です。
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学習推薦図書を読む上でのポイントは3つあります。
①何度も読み込んで、意味がわからない&曖昧な用語がないようにする
②本の隅々までしっかり読む
③シラバスに記載の内容を一通り確認しておく

まず①ですが、出題範囲の中には似たような意味の用語が多数含まれていますので、それぞれの用語の違いや特徴を理解しておくことがコツです。私は「これとこれ、どっちがどっちだったっけ!?」と悩む場面に何度も遭遇しました。

②については言葉通りですが、隅々まで満遍なく読みましょう。本のページ数が結構あるので、私は本文を読んで理解するだけでもそこそこ時間がかかりましたが、本文以外の表や図に含まれる用語などからも出題されていたので、ここはしっかり押さえておきたいポイントです。

③は、個人的に特に重要だったと感じています。試験問題は本に書いてある内容を中心に出題されていましたが、出題範囲は、あくまでシラバスに記載されている内容です。シラバスに記載されている内容の中には、一部、本で取り上げられていなさそうな内容も含まれていたので、本を読んでも出題範囲を理解しきれない場合は、別途webなどで調べてみるのがおすすめです。

学習推薦図書の紹介

学習推薦図書について、簡単にご紹介します。

①ユーザビリティエンジニアリング: ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法

ユーザーエクスペリエンス(UX)を最適化するための実践的なアプローチについて書かれています。製品やサービスがユーザーにとって使いやすく、効果的で満足のいくものであることを保証するための方法論に焦点を当てており、実際のプロジェクトで直面する課題に対処するための具体的な方法論やツールを紹介しています。
【読んだ感想】
ユーザビリティとは何か?といった基本的な内容が丁寧に書かれており、UXを学ぶ上で最初に読む1冊としてはこれが1番入り込めました。

②人間中心設計入門(HCDライブラリー第0巻)

人間中心設計(Human-Centered Design, HCD)の基本的な概念と方法について紹介する入門書です。UXデザイン、ウェブデザイン、インターフェースデザインを学ぶ方や、そのような分野の専門家向けの教材です。HCDの事例紹介、ユーザビリティ、UX、デザイン思考の解説、HCDのプロセス、利用状況の把握、要求の明確化、デザイン、デザインの評価など、HCDに関連するさまざまなトピックをカバーしています。
【読んだ感想】
専門用語を図やイラストとともに解説している教科書のような内容です。知識を問われる問題はこの本の内容から多く出題されていたと思います。

③アフターデジタル2 UXと自由

デジタル技術が日常化した後の社会、「アフターデジタル社会」におけるビジネス戦略の本質とその成功法則に焦点を当て、オンラインビジネスとオフラインビジネスの関係性、リアルの接点の重要性、ビジネスが商品販売型から体験提供型へと変化する過程、そして個々の顧客のニーズに合わせた体験価値の提供についてなどが書かれています。
【読んだ感想】
「アフターデジタル“2”」というタイトルからもわかる通り、この本の“1”にあたる「アフターデジタル」という本の続編です。筆者は“1”も読んでいましたが、そちらで紹介された内容についても補足されているので、この本だけでも「アフターデジタル」への理解を深められる作りになっています。

④UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論

アフターデジタルの時代を生き抜くための実践的なUXデザインの方法論が紹介されています。アフターデジタルの現状とUXグロースモデルの概要や、実際のUXグロースモデルの方法論を具体的に解説しています。トップダウン型の組織変革や新サービス開発からボトムアップ型の既存サービス改善まで、UXをどのように戦略的に実施していくべきかといった内容を学べます。
【読んだ感想】
筆者は経営について専門的な知識がないので、他の3冊に比べると理解するのに時間がかかりました。企業がこれからの社会で受け入れられる存在となるために、実践すべきUXの方法論などが具体的に書かれています。

読む順番としては、以下の①〜④順がわかりやすくておすすめです。
①ユーザビリティエンジニアリング: ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法
②人間中心設計入門(HCDライブラリー第0巻)
③アフターデジタル2 UXと自由
④UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論

人々の生活を豊かにするUX

UXを学ぶことは、ただのデザイン技術を超え、ビジネスやテクノロジーの理解を深め、人々の生活を向上させる能力を育てることに繋がります。これらのスキルは、現代のデジタル社会で非常に価値が高く、あらゆる分野でのキャリア形成にも役立ちます。また私自身、UX検定基礎の受験は、勉強こそ大変だったものの、正しいUXの知識を身につけるのに非常に効果的だったと感じたので、これからUXの知識をつけていきたい方は、ぜひ受験を検討してみてください。

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