Adobe Firefly Web版「生成塗りつぶし」 の使い方
目次
「Adobe Firefly」とは?
Adobe Fireflyとは、Adobeが独自開発した、商用利用可能な画像生成AIです。文章から画像を生成できる他、既存の画像から一部や背景を消して指示した内容で置き換える「生成塗りつぶし」、写っていない・描かれていない部分まで広げる「生成拡張」、指示した内容やスタイルで文字列を描く「テキスト効果」などの機能があります。
「Adobe Firefly Web版」とは?
Adobe FireflyにはWebブラウザ上で使えるWeb版と、IllustratorやPhotoshopなどその他のAdobe製品と連携して利用できるものがあります。
Adobe Firefly Web版はURLにアクセス・ログインすることで利用でき、2024年1月現在、Web版で利用できるのは「テキストから画像生成」「生成塗りつぶし」「テキスト効果」「生成再配色」の4つの機能です。
本コラムではAdobe Firefly Web版の「生成塗りつぶし」の概要や使い方について解説します。
「生成塗りつぶし」とは?
Adobe Firefly Web版の「生成塗りつぶし」では、ブラシを使用して画像内のオブジェクトを削除したり、新しいオブジェクトを追加したりすることができます。
「生成塗りつぶし」の使い方
ログイン
まず、Adobe Fireflyのサービスページにアクセスし、右上にある「ログイン」ボタンからログインページに遷移します。
既にAdobeのアカウントを持っている方はメールアドレスまたはGoogle・Apple・Facebookアカウントなど登録時に使用した方法で、ログインしてください。
また、Adobeのアカウントをお持ちでない方は、上のログインページの「アカウントを作成」をクリックし、メールアドレスまたは各種サービスIDを連携してアカウントを作成します。
Adobe Fireflyへのログインが完了したら、TOPページにある各機能の紹介の中から、「生成塗りつぶし」を選択します。
画像をアップロード
青いボタンから選択するか、もしくはファイルをドラッグ&ドロップして、画像をアップロードします。
今回は、こちらの画像をベースに生成塗りつぶしを適用していきたいと思います。
画像の一部を変更する
アップロードした画像の変更したい部分を「追加」のブラシで削除します。
「設定」ボタンをクリックすると、ブラシのサイズ、硬さ、不透明度を変更できます。
画面下のフォームにプロンプトを記入します。
女性の雰囲気を変えたいので、「女性の髪型を金髪のショートボブに」と入力し、「生成」ボタンをクリックしてみます。
生成された画像がこちらです。
画像は3点生成されますが、気に入らなければ「さらに生成」、OKなら該当の画像を選択した状態で「保持」をクリックします。
右上のボタンから生成した画像のダウンロードが可能です。
画像の一部を削除する
引き続き、こちらの画像を編集していきます。手前の赤いマグカップを消してみます。「削除」ブラシで不要な部分を消し、「生成」ボタンをクリックします。今回はマグカップを消したいので、マグカップとその周辺を選択します。
マグカップが削除された画像が生成されました。
背景の削除・置換
今度は、背景を置き換えてみます。
「背景」ボタンをクリックすると背景が自動で透明になります。
プロンプトに「桜が舞い散る春の公園」と入力し、「生成」ボタンをクリックします。
画像が生成されました。
背景を削除した時に机の右端が切れていましたが、背景生成の際に良い感じに補完されました。
利用時の注意点
Adobe Fireflyでは「生成」ボタンを1回押すごとに1クレジットが消費される料金プランになっています。各プランの利用上限を、この「生成クレジット」という通貨のようなもので管理をしています。生成クレジットは毎月配布され、1クレジット=画像生成1回として利用できます。生成クレジット数は無料プランで25クレジット、プレミアムプランで月に100クレジット(画像生成機能を100回)配布されます。
無料プランであれば誰でも利用可能ですが、所定の利用上限を超えて使用したい場合は有料版の契約をする必要があるため注意が必要です。既にAdobe製品を利用している場合はそれぞれの契約内容に合わせて生成クレジットが付与され、プランによって生成可能回数は異なります。
また、無料プランでは生成した画像の下部に透かしが入ります。透かしが入った画像の商用利用は可能ですが、透かしがない画像をダウンロードしたい場合は有料版の契約が必要となります。
各利用プランについての詳細はAdobeの公式サイトを参照してください。
「生成塗りつぶし」でさまざまな画像を生成してみましょう
Adobe Fireflyで生成した画像は商用利用が可能であり、安心して活用できる仕組みが整えられています。
「生成塗りつぶし」は、今回ご紹介したweb版でも多彩な表現が可能ですが、特にAdobe Photoshopと連携することで非常に効率よくクオリティの高い画像編集を行うことが可能です。普段Photoshopを使われる方も、そうでない方も、これを機にぜひAdobe Fireflyを活用してみてください。