今、再注目のTwitter。仕様変更や新機能など運用担当者が注目すべきポイントは?
イーロン・マスク氏買収以降、話題が絶えないTwitter
2022年10月末、イーロン・マスク氏がTwitter社を買収したニュースは、国内外で大きな話題を呼びました。
これまでの取締役を含む3分の2以上の社員を解雇、さまざまな仕様の変更など話題が絶えないTwitter。
このコラムでは、今、注目度の高いイーロン・マスク氏がCEOに就任した後のTwitterについて、どんなことが起こっているのか、どのような仕様変更が行われたかなどをわかりやすく説明していきます。
目次
イーロン・マスク氏によるTwitter改革
イーロン・マスク氏によって行われたTwitter改革ですが、彼が最初に着手したのが人件費の削減。買収後わずか数ヵ月で、多くの社員を解雇しています。
現時点では、社員が半数以下になっても、一時的な不具合や障害が起きることはあるものの、大きな問題には至っていません。
また、収益構造の改善も行いました。
これまでTwitter社の主な収入源は企業広告で、一般ユーザーは基本的に無料で利用できましたが、現在は有料プランが設置され、サブスクリプションによる収益化を目指しています。
Twitterの課金サービス『Twitter Blue』
新設された有料プランについて詳しく説明していきます。
「Twitter Blue」という課金サービスで、これにより青色の認証バッジの役割が変わりました。
これまで青色の認証バッジは、一定の条件を満たす著名で信頼できるアカウントのみが取得できるものでしたが、現在は誰でも月額8ドル(980円※iOS版は1,380円)で加入できるサブスクリプションサービスとなっています。
もともと、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどで、2021年から始まったサービスが全世界に拡大され、日本では2023年1月にリリースされています。
Twitter Blueに加入すると、青色の認証バッジが付与されるだけでなく、無課金ユーザーでは利用できない下記特典が受けられます。
Twitter Blueの特典
- ツイートの編集・取り消し
- 表示される広告数の半減
- フルHDでの動画のアップロード
- 長時間動画の投稿
ここで気になるのが、誰かになりすまして、青色のバッジを付けて悪用するなどの“なりすましの問題”ですが、これについてはすでに然るべき対策がとられています。
Twitter Blueの申請には、電話番号の認証やTwitterアカウント登録から90日以上経過しているアカウントでなければ加入できないなど、事前の審査があるようです。
また、これまでの青色の認証バッジから置き換わったものとして、以下の2種類のバッジができました。これらは課金したからと言って付与されるものではありません。
◎金色のバッジ…Twitterが公式に認証している企業アカウント
◎灰色のバッジ…政府関係や多国籍機関のアカウント
文字数制限の撤廃、複数のコンテンツの同時添付が可能に
これまでのTwitterには良くも悪くもさまざまな制限がありました。そのひとつが文字数です。
Twitterには全角140字という制限があったので、Twitterユーザーが長文の投稿をしたい場合は別のSNSを利用しなければならず、複数のSNSを使い分ける必要がありました。それが「Twitter Blue」の加入者であれば、最大4,000字までツイートが可能になり、SNSの使い分けは不要になりました。
また、一件のツイートに動画・画像・GIFを同時に4つまで添付できるようになったことも、ユーザーにとっては大きな変更と言えそうです。複数のコンテンツを同時に添付できるようになったことで、より豊かな表現でより多くの情報伝達が可能になりました。
今までよりも自由度の高い使い方や、これまでにない新たなTwitterアカウントの登場に期待ができ、TikTokやYouTube的な活用がTwitterでも可能になるでしょう。
しかしその一方で、気軽なツイートや端的な言葉の表現など、Twitterは他のSNSと比べ敷居が低いことに魅力を感じていたユーザーも多く、これらの仕様変更に否定的な声も少なからずあるようです。
表現の幅が広がりプロモーション活動の効果に期待が高まるTwitter
今までは「短い文章を投稿するSNS」という認識のTwitterでしたが、さまざまな仕様変更により表現の幅がグーンと広がりました。
企業のTwitter担当者にとっては、自社のプロモーション活動の成果を最大限高めるためにも、今後Twitterを活用してどんなことができるのか?何をすべきか?をきちんと抑えておきたいところです。
例えばキャンペーンやセールを訴求する際、動画やGIFを積極的に活用すれば、タイムライン上でより効果的にユーザーにアプローチできるようになります。
他にも、企業担当者が注目すべきTwitter機能について紹介します。今後のTwitterプロモーションの参考にしてください。
Twitterの新機能
- 「Twitterキーワード広告」…ユーザーがTwitter内の検索窓に、検索キーワード、ハッシュタグを入力したり、トレンドキーワードをクリックしたりする際に、関連性の高い広告を表示することができます。
- 「ブランドいいね」…「いいね」ボタンが、ブランドを象徴するオリジナルアニメーションに変えられます。
- 「ロケーションスポットライト」…お店などが実店舗の所在地や営業時間、連絡先情報などをTwitterプロフィール欄の下に表示して、お客さんと直接コンタクトをとることができます。
今後も目が離せないTwitter。日々更新される情報のチェックを
2022年にイーロン・マスク氏がTwitter社を買収したニュースは、業界内ではその年最大の出来事とも言われています。
今回紹介したTwitter改革の他にも、今後変更される機能や現在開発中の新機能もあると言われているTwitterからますます目が離せません。
日々更新されるニュースをチェックして、情報をアップデートし続けることは、自社のプロモーションの成果を高めるための大切な心得です。