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「拡張CPC」とは?メリットや使うべきタイミングについて解説!

「拡張CPC」とは?メリットや使うべきタイミングについて解説!
WEB広告においてCPC(=クリック単価)は広告のコストパフォーマンスに直結する非常に重要な指標です。
CPCを左右する要素として入札戦略が挙げられますが、とくにCV(コンバージョン)を増やしたいという場合に有効となりうるのが「拡張CPC」です。

1. 拡張CPCとは?

拡張CPCとは入札戦略において選択できるオプションの一つです。
過去のCVデータを参考に、CVにつながる可能性をGoogle側が自動で判断し、入札単価を調整します。
これによってCV単価を抑えながら、CV数を維持または増加させることが期待できるのです。

拡張CPCが推定するCV率の算出には、以下のような要因が考慮されます。

CPC調整のふり幅ですが、CVの確率が高い場合は最大30%引き上げ、CV確率が低い場合は最大100%引き下げとなっています。
よって、CV確率が高い場合には広告が上位表示されやすくなり、逆に確率が低い場合には上位表示されづらくなるということです。
これによって広告費の節約につながり、CV獲得効率がアップするというわけですね。

2. 拡張CPCのメリット

このように、拡張CPCは非常に便利な機能です。
とくに以下のような場合、積極的な活用をおすすめいたします。
① 広告費の消化効率を改善したい場合
CVの見込みが高い場合、予算の変更を行わなくても、自動で入札単価を上昇させてくれ、逆にCV見込みが低い場合には下降させてくれるため、予算の消化効率を改善させることが可能です。
② CVの獲得効率が悪い場合
以前と比べてCVの獲得ペースが停滞しているといったような場合、拡張CPCを使用することで改善できる見込みがあります。

3. 拡張CPCのデメリット

拡張CPCは決して万能というわけではありません。
使いどころを誤ると、かえって広告のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性もあります。
どういった場合にそのようなことが起こるのか、見ていきましょう。
① 過去に獲得したCV数が少ない場合
拡張CPCの自動単価調整は、そのキャンペーンの過去のCVデータを元にしています。
そのため、ここまで獲得したCVが少ない場合(=参考となるデータが少ない場合)は自動調整の精度が低くなってしまう恐れがあります。その結果、本来単価を上昇すべきタイミングで引き下げが起こってしまう…といった逆効果を引き起こす可能性が出てきます。
② キャンペーンを開始したばかりの場合
キャンペーン開始直後は当然ながらCVの獲得数が少ないため、自動調整に必要十分なデータを得られていないはずです。
そのため、はじめから拡張CPCを設定することはお勧めできません。
③ 広告グループを細かく設定している場合
各広告グループごとの表示回数や獲得しているCVが少なくなるため必要十分なデータ量が確保できない可能性が高いため、正常な働きができなくなる恐れがあります。

4. 拡張CPCの設定方法

それでは、実際に拡張CPCを設定してみましょう。
① Google広告の管理画面上で「キャンペーン」を選択
② 任意のキャンペーンを選択し、左メニューの「設定」をクリック

③ 「単価設定」をクリック

④ 「入札戦略を変更」をクリック

⑤ 「入札戦略を直接選択します」をクリック

⑥ 「個別クリック単価制」をクリック

⑦ さいごに「保存」をクリックして完了です

5. 条件を満たす場合はぜひご検討を!

いかがでしたか?
拡張CPCは、うまく使えば広告のコストパフォーマンスを大きく改善してくれる便利なツールと言えます。
あらゆる場面において有効とまではいかないものの、条件を満たしている場合、ぜひ導入をご検討いただければと思います。

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