Microsoft広告(マイクロソフト広告)の特徴やメリット、始め方とは?
検索広告(リスティング広告)の定番と言えばGoogle、Yahoo!JAPANの検索結果に出稿する広告だと思います。なぜなら、日本におけるスマホ利用時の検索エンジンシェアは、GoogleとYahoo!JAPANで9割を超えているからです。
今回は、企業から注目されている「Microsoft広告(マイクロソフト広告)」にはどのような特徴やメリットがあるのか、どのように始めたら良いのか、について紹介していきたいと思います。
1. Microsoft広告とは?
Microsoft広告(旧称:Bing Ads)は、Microsoft社が提供するオンライン広告サービス。
主にMicrosoftの検索エンジンであるBingに配信する検索広告(リスティング広告)や、ブラウザのMicrosoft Edge、MSN(ポータルサイト)、Microsoft社が開発したメールソフトOutlookなどを中心にオーディエンスネットワーク広告(ディスプレイ広告)を表示させることができます。
ユーザーが特定のキーワードを検索したときに表示される検索広告では入札システムを使用し、広告主が特定のキーワードについて他の広告主と競争して広告の表示位置を決定します。
尚、Microsoft広告は日本での広告配信を2022年の5月31日から開始しました。
2. Microsoft広告の特徴
Microsoft広告の一部を形成するBingは、グローバルな検索エンジン市場におけるシェアはGoogleに比べて小さいですが、それでも大量の検索クエリがあり、広告にとって重要なプラットフォームとなっています。
Windows10以降はMicrosoft Edgeというブラウザが組み込まれており、デフォルトの検索エンジンは「Bing」となっています。この為、他のブラウザをインストールしなければ、パソコン利用時の検索エンジンは「Bing」を利用する環境となっているので、日本におけるBingの検索エンジンシェアは拡大傾向にあります。
下図は2023年6月の日本の検索エンジンシェア(デスクトップのみ)となります。
Yahoo!を超えてBingのシェアは20.1%となっています。
このシェアを伸ばすBing検索エンジンに検索広告を出稿できるのが大きな特徴です。
Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share
参考までに、2020年6月(3年前)のデータをみると、Bingのシェアは6.46%。この3年で約14%と大きくシェアを伸ばしたことがわかります。
Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share
3. Microsoft広告のメリット
Microsoft広告を使用する主なメリットは次のとおりです。
メリット1:広告コストが低い
GoogleやYahoo広告と比較して広告出稿する競合が少ないため、クリック単価(CPC)が低く抑えられます。
メリット2:BtoB向けの商品を宣伝するには効果的
WindowsOS等のMicrosoft製品は幅広いビジネスシーンでの導入が多いため、BtoB向けの商品やサービスの広告をする場合は、高いパフォーマンスを発揮することが多いようです。
Microsoft広告では、ビジネスパーソンから多く利用されている Microsoft Outlook にも配信できます。
メリット3:コンバージョン率が高い傾向にある
WindowsをはじめMicrosoft製品は基本的に有料商品であるため、架空アカウントなどの割合が低く、リーチさせられるユーザーの信頼度が高いとされています。これにより、Microsoft広告ユーザーは高い購買力を持っているとも報告されており、結果的に高いコンバージョン率を示すことがあるようです。
メリット4:Google広告等の設定をインポートできる
Microsoft広告では、Google広告・Facebook広告の設定をインポートすることができるので、ゼロから出稿登録作業しなくても配信準備ができます。
4. Microsoft広告の利用方法
Microsoft広告を利用するための基本的な手順は以下のとおりです。
手順1:Microsoftアカウントを作成する
まずは公式ウェブサイトでアカウントを作成します。アカウントがない方は下記ページの手順に沿ってアカウントを作成できます。
手順2:広告アカウントを作成する
次に広告アカウントを作成します。
Microsoft Advertising 公式ページ の「今すぐ始める」をクリック。画面に沿って進むと、広告アカウントが作成されます。
Microsoft広告アカウントは、Google等の構成と同様に下記の通りとなっています。
・アカウント(主に企業単位で分けて作成)
・キャンペーン(広告の配信内容や時期、予算振り分け時などで分けて作成)
・広告グループ(配信するターゲットで分ける場合に活用)
・広告(広告文やバナーを登録)
手順3:キャンペーンを作成する
広告アカウントを作成したら、まずキャンペーンを作成します。
「キャンペーンの目標」の選択から始まりますが、「Webサイトの訪問」「Webサイトでのコンバージョン」「広告の表示回数」「会社への電話」などから一つ選択します。
キャンペーン目標の選択後、選んだ目標によって「検索広告」か「オーディエンス広告」を選択。
最後に「キャンペーン予算」「広告を表示する地域」などを設定してキャンペーン作成は完了します。
手順4:広告グループを作成する
次に広告グループの作成にうつります。
「検索広告」の場合、「広告キーワード」、「配信ターゲット(性別、年齢など)」、「広告の配信スケジュール(広告の開始日/終了日)」等を設定します。もし”性別毎に配信する広告を分けたい!”という場合は、広告グループを2つ作成し、配信ターゲットの性別設定を”男性”と”女性”で分けて設定します。
「広告キーワード」登録においてキーワードのマッチタイプを「広範一致」、「語句一致」、「完全一致」の中から選択することができます。マッチタイプについてはキーワードのマッチタイプと使い方を参照下さい。
手順5:広告を作成する
同じく「検索広告」の場合、広告テキストを作成します。
「広告タイプ」、「最終的なURL(ランディングページURL)」、「ヘッドライン(タイトル)」、「説明文」を入力することで1つの広告が設定完了となります。
尚「広告タイプ」はGoogleやYahoo検索広告においても「レスポンシブ検索広告」が主流となっております。
5. 広告配信設定が完了したら
広告の登録まで完了した後は広告審査が始まります。
公式ページには、通常1日以内に審査が完了すると書かれており、審査完了次第、広告が配信されます。広告審査が通らなかった場合は、再度、広告バナーやテキストを修正して再登録する必要があります。
広告配信後は、広告キーワードや広告の良し悪しを定期的に確認し、改善⇒実施⇒検証を繰り返して広告効果を高めていくことが、運用型広告の成功の秘訣です。
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